2015年 02月 14日
2月14日(土)公演情報
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震災直後に発表した「キル兄にゃとU子さん」が、なんと来月にドイツで上演されることになりました。
翻訳を手掛けてくれた在ドイツの佐藤音音さんの劇団、engawaによる上演で、初演版に一部加筆を行い、2013年にサブテレニアン プロデュース(演出:赤井 康弘)として上演された戯曲によるものです。
こうして自分の書いた戯曲が多くの方に上演されることはうれしい。明日上演する「ウエストバージニア州立大学最期の学内放送」もそうなのだが、多くの上演の機会を与えられている「キル兄にゃと U子さん」はとても恵まれた戯曲だ。もちろんそれに東日本大震災と原発事故という事象に対する社会的関心が大きく作用していることは言うまでもないのだが。
あの日、相馬松川浦で被災し、液状化現象の地割れから海水が滲み出る駐車場よりやっとこさ避難した私である。あの災害が私の何を揺さぶったのかについて、あの海水のように私の心から染み出した”恐怖”と”悲しみ”と、”少しのシニカルな感情”が入り混じった「とまどい」を戯曲に記した。仲間とともに。
ドイツの方々にどう受け止められるかが楽しみで、ぜひ現地で目撃したいのだが、日程の都合上伺うことができないのが残念だ。この公演が次の機会を呼んで「ぜひ作家も」という話になり、招待されて、できるならばオクトーバーフェスト開催中のドイツに行くという、欲深い妄想だけに支配されている私である。
「キル兄にゃとU子さん」- Bruder Sense und Frau U
翻訳を手掛けてくれた在ドイツの佐藤音音さんの劇団、engawaによる上演で、初演版に一部加筆を行い、2013年にサブテレニアン プロデュース(演出:赤井 康弘)として上演された戯曲によるものです。
こうして自分の書いた戯曲が多くの方に上演されることはうれしい。明日上演する「ウエストバージニア州立大学最期の学内放送」もそうなのだが、多くの上演の機会を与えられている「キル兄にゃと U子さん」はとても恵まれた戯曲だ。もちろんそれに東日本大震災と原発事故という事象に対する社会的関心が大きく作用していることは言うまでもないのだが。
あの日、相馬松川浦で被災し、液状化現象の地割れから海水が滲み出る駐車場よりやっとこさ避難した私である。あの災害が私の何を揺さぶったのかについて、あの海水のように私の心から染み出した”恐怖”と”悲しみ”と、”少しのシニカルな感情”が入り混じった「とまどい」を戯曲に記した。仲間とともに。
ドイツの方々にどう受け止められるかが楽しみで、ぜひ現地で目撃したいのだが、日程の都合上伺うことができないのが残念だ。この公演が次の機会を呼んで「ぜひ作家も」という話になり、招待されて、できるならばオクトーバーフェスト開催中のドイツに行くという、欲深い妄想だけに支配されている私である。
「キル兄にゃとU子さん」- Bruder Sense und Frau U
by O_pelican
| 2015-02-14 22:57
| 鳥王P#2キル兄にゃとU子さん